百客千来　　　　　　　　 　　　　　 お客様からのお便り　

当社取扱いのスターリングエンジン　ＡＬ２を　1番（Ｇゲージ）、Ｏゲージの機関車の動力源として利用した工作情報を井上昭雄氏からいただきました。
　井上氏について『模型とラジオ』誌の工作記事などで古くから存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、『鉄道模型趣味』誌で古いドイツのライブスチームロコなどを取り上げ貴重な情報を教えていただいたり、『おとなの工作読本』誌では３Ｖで大人を牽引する電気機関車の工作記事を寄せられたりと、ユニークで薀蓄のある記事を数多く提供されると共に、日本小型鉄道クラブ(ＪＭＲＣ)会長としてもご活躍されています。
　このスターリングエンジンロコは最近携わったバンダイのワールドトイミュージアムの収蔵物の整理、レストアでプランク社（ドイツのニュルンベルグ派の一つ）の1900年初頭のスターリングエンジンロコの実物に触れたのがキッカケで思い立ったとの事です。

大友克洋監督『スチームボーイ』のテレビ宣伝番組の制作協力もされ、スタジオではスチームボールを手にされたとの事です。
　　　　うらやましぃ…

いただいた年賀状の完成写真。
オリジナルのプランクに比べ素材が良いためか、重量がかさみ、走行性能はイマイチとの事ですが、流石に素晴らしい出来栄えです

このエンジンは2000ｒｐｍほどで回りますので、走行速度を考慮しギアを組み合わせ減速しています

写真手前が未加工のスターリングエンジンＡＬ２、　中央がＡＬ２を搭載したＯゲージ、　奥が搭載予定の1番ゲージ

塗装を終えほぼ完成のスターリングエンジンロコ、木質のバッファープレートは全体の質感を高めるだけでなく、火を使い全体が熱くなるライブスチーム系には取扱いの際かなりありがたい存在となります

細部に至るまで丁寧に作りこまれている様子がうかがえます。
1900年〜1930年頃のドイツの高級玩具の特徴であるピンストライプを入れるとグッとクラッシクな雰囲気が増します。

スターリングエンジン模型をこのように愉しんでいただけるとは嬉しい限りです。　なお、井上氏は現在、他にもＬＰガスエンジンを搭載した大人を牽引可能な５インチロコを製作中との事です。
近々ＪＡＭコンベンション等でこれらユニークな作品が披露されるかも知れません。

Ｐｓ．
プランク社のオリジナルはワールドトイミュージアム（軽井沢）に収蔵されています。また、ＤＶＤワールドトイミュージアム（北原照久監修、バンダイビジュアル）でもご覧になれます。

ＬＰガスエンジン
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